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しもふり商店街

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 家から車で10分ほど走るとしもふり商店街だ。山手線駒込駅から200メートルぐらいの距離にある。「しもふり」は、「霜降り」らしく、近くに霜降橋がある。ちょうどすり鉢の底状の地形に位置しているから、むかしは寒かったのだろう。 商店街といってもせいぜい数百メートル、魚屋、八百屋等ごくごく小さな店が軒を連ねる。新旧の店が点在する、むかしながらの商店街である。歩いているのはたぶん近くの人だろう、年寄りが多い。入口の肉屋では串カツなどを揚げてくれる。店主夫婦と、おそらく息子の3人でやってる店のようだ。息子といっても40代半ば、父親は70代の後半だろうか。 しもふり商店街 「しもふり」入口・肉屋  東京は、この手の古い小さな商店街がそれなりに生き残っている。有名なのは谷中銀座や巣鴨のとげ抜き地蔵商店街だ。しかしこれらは有名になり過ぎて、いつ行っても人があふれている。一種の観光地化現象。  古い商店街は他にも、墨田区向島のキラキラ橘商店街、荒川区の尾久銀座など、細かく見ると結構ある。 谷中銀座 屋根の猫は木彫 近所の東京芸大生作 キラキラ商店街  全国的には、とくに地方都市では、こうしたむかしながらの商店街は大型スーパーなどに圧殺されてほとんど死に絶えつつあるように思える。宮崎都城市ではその大型複合店までが閉店していて驚いた。もちろんメインの商店街はシャッター通りだった。   東京は巨大ビルや大型繁華街のみが喧伝されるが、むしろ強味はこうした小さな町が残っていることにある。東京には地域が支える小ぶりの祭りも数多い。なんといっても人口が多く、それがこうした場所が生き残ってきた第1の理由だろう。また存外東京は高齢化の進行が激しくて年寄りの街になりつつある。こうした高齢者層がむかしながらの商店街を支えているのもたしかなことだろう。大型スーパー、ショッピングモールは、つまるところ、若者向きにできている。  この手の小商店街は鹿児島でいえばどこだろう。天文館は大きくて立派すぎる。中央駅横の東一番街かな?あるいは飲み屋街ではあるが、中央駅右手にある西銀座通りがややイメージに近いだろうか。最近できた屋台村は… やっぱり違うような気がする。(2012/8/7) 鹿児島・西銀座通り かごしま屋台村