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バナナのたたき売り

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 スーパーなどでバナナ売り場を見ると、あまりの安さに驚く。なぜこんなに安いのだろうか。子供のころは高級品で、そうそう食べられるものではなかったような記憶がある。運動会とか遠足とか、やや特別な時に食べた。 門司にバナナのたたき売り発祥の地という石柱があった。明治時代にはすでに台湾からの輸入が始まっていたが、たたき売りは大正時代からのようだ。当時は、フィリピンやインドネシアから船で門司まで来て、そこから全国に運ばれていった。 バナナは本来熱帯性のもので、インド、中国、東南アジアの生産量が多い。アフリカでは主食にしているところもあるという。奄美や沖縄には島バナナがあるが、これはごく小さい実がなる。甘いが高い。奄美に行くとあちこちにある。一見、木のように見えるが多年草である。 (2019.11.30)

葱鮪(ねぎま)・なべ家

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 自宅近くに「なべ家」という老舗の料理屋があった。2,3年前に店をたたんでいまはない。4階建ての小ぶりのマンションになった。葱鮪(ねぎま)鍋と冬はフグが売りで、知る人ぞ知る店のようである。高いとの噂であるが、行ったことはない。主人は江戸前の正統板前だったという。廃業したのは、築地市場の豊洲移転騒ぎの中で旧知の仲卸が止めてしまったからだという。築地移転には、こうした知られざる余波もあったのである。  通りすがりにいつも見ていたところに突然空き地ができて、つい先日まであったはずのビルがどうしても思い出せない。田舎ではそんなことはないから、どうもこれは都会ならではの現象らしい。  鹿児島天文館のタカプラから永田シロアリありまでのビルが、いつの間にかなくなった。ホテルその他の複合施設になるという。初めて見たときに、巨大なシロアリの絵にはギョッとしたが、無くなると聞くと少し寂しい。 (2019.11.3)