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かりんとう戦線

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 数年前から、かりんとうがブームらしい。どのデパート地下菓子売り場にも、たしかにある。記憶にあるイメージとは違って、おおむね細く繊細なつくりで、種類もおどろくほど多様である。むかし食べたあの親指ほどの太さ、黒茶色のものは、むしろ見当たらない。  かりんとうの発祥には諸説ある。中国・唐から渡ってきた、オランダ人が持ち込んだ菓子に由来する、その他。一般化したのは、明治初め、浅草の菓子屋から、ということのようである。  つくり方は単純である。小麦粉をこねてうすく板状にし、それを細かく切って油で揚げる。溶かした砂糖につければ出来上がりだ。  油、砂糖とも、江戸時代までは貴重品だったから、普及したのはやはり明治以降のことでしょうね。  最近、もの好きにもかりんとう老舗店見物に出かけた。浅草「小桜」、湯島というか上野御徒町に近い「花月」の2つとも、戦後の開業ということであった。  どちらも小奇麗なつくりの店で、それなりの人気があるようだ。どちらも東京風なのか上品なものが多く、むかし懐かしいゴツゴツ系はない。子供のころはあまり好きでもなかったはずだが、いまとなってはちょっと食べたいような気がする。 ところで鹿児島にも当然あるんでしょうね、かりんとう。8月初め、鹿児島中央駅土産物コーナーでは見当たらず、豚まん・黒豚侍がありました。買わなかったけど。 (2013.8.20)