投稿

10月, 2014の投稿を表示しています

小豆島

イメージ
 昨年から仕事で小豆島にちょくちょく行くようになった。むかし高松の屋島山上の国立公園事務所にいたことがあって、小豆島も担当区域だった。三十数年前のことである。しかし、いまや高松も小豆島もすっかり様変わりして、ちょっとした浦島太郎気分である。小豆島は内海の穏やかな海にあり、舟運時代は、大阪経済圏との絶妙な位置関係にあったせいか、同じ島でも屋久島や奄美などとはかなり印象が違って面白い。  この10月下旬にも島に出かけた。オリーブの実がたくさんなっていた。緑から濃い茶に変わりつつあって、これからがちょうど収穫時期だという。むかしは小豆島、オリーブと聞くと、いかにも外国の物まねで軽薄な感じがしたが、50年も頑張っているとオリーブオイルその他関連商品のレベルも飛躍的に向上して、堂々たる特産品になりつつあるようだ。  小豆島と言えば高峰秀子の映画「二十四の瞳」が名高いが、近年でも映画やテレビドラマのロケも結構多いようである。3年前の映画「八日目の蝉」では永作博美が島の素麺工場に勤めていたし、最近始まったテレビドラマ「Nのために」では、中山千枚田が登場した。小豆島がよく使われるのは、なんといっても牧歌的な風景が残っていることからだろうが、もしかすると雨が少なく撮影の予定が立てやすいこともあるのかもしれない。   4年前から瀬戸内国際芸術祭にも参加して、島にもたくさんの若者が来るようになった。その一方で、300年の歴史のある農村歌舞伎も健闘しているようである。     (2014.10.30)