バナナのたたき売り

スーパーなどでバナナ売り場を見ると、あまりの安さに驚く。なぜこんなに安いのだろうか。子供のころは高級品で、そうそう食べられるものではなかったような記憶がある。運動会とか遠足とか、やや特別な時に食べた。 門司にバナナのたたき売り発祥の地という石柱があった。明治時代にはすでに台湾からの輸入が始まっていたが、たたき売りは大正時代からのようだ。当時は、フィリピンやインドネシアから船で門司まで来て、そこから全国に運ばれていった。 バナナは本来熱帯性のもので、インド、中国、東南アジアの生産量が多い。アフリカでは主食にしているところもあるという。奄美や沖縄には島バナナがあるが、これはごく小さい実がなる。甘いが高い。奄美に行くとあちこちにある。一見、木のように見えるが多年草である。 (2019.11.30)