旭川の雪だるま

 夏の旭川に雪だるまがいた。赤いマフラーをしている。8月下旬、札幌から旭川に行ってユーカラ織工芸館ロビーに着いたときのことだ。札幌から旭川は、高速道路だと1時間半で着く。この工芸館はまえから気になっていた。ユーカラ織とは、半世紀ほどまえにひとりの女性が考案した毛織物で、アイヌの文様がデザインの主なモチーフである。

余市に行ったのは何年まえのことだったろう。偶然まぎれ込んだ梨畑に、花がいっせいに咲いていた。畑越しの山には雪がまだ残っていたから、あれは5月ごろのことだったろう。タンポポの黄色と芝生の緑、梨の花の白が目にしみた。

雪だるま
余市・梨畑

   

喜界島・ガジュマル
 奄美の喜界島を、道に迷いながらウロウロしていた。とつぜん山中で堂々としたガジュマルの木に出会った。姿がなんともいえず素晴らしい。ガジュマルはほとんどが幹から出す気根によって樹形が不定型になるが、この木は森の中にいかにもスッキリと立っていた。




縄文杉・記念写真
(前列右端が私、隣が梅原さん)
 平成2年12月のクリスマス、哲学者の梅原猛さんと縄文杉に登った。雪道だった。当時は観光客もはるかに少なく、冬の登山客などほとんどいなかった。まだ縄文杉に近づけた時代である。22年まえだから梅原さんは若く、私ももちろん若い。(2012/9/3)