うなぎ

 こう高くては、好きなうなぎも気楽には食べられない。このデフレ時代に1人前4千円超ではなぁ。近年の価格高騰は養殖用の稚魚=しらすうなぎの漁獲量が激減したからだという。そういえばニホンウナギが、環境省の絶滅危惧種に指定されたのは昨年のことだった。

 何年か前に川内市の川内川中流?の料理屋にうなぎを食べにいったことがある。おいしかったが、あれは天然だったのかな。

 熊本県人吉に有名なうなぎ屋があって、店の前まで行ったがついに食べずに終わった。人気店らしいが、予約は認めずとにかく並ぶしかないという。 

 若い頃、四国・四万十川の源流部に行って、アユやうなぎ、テナガエビなどをご馳走になったことがある。どれもたいへんおいしかった。水質が悪くなるとまずアユが消え、うなぎはしぶとく残るらしい。ここで食べたうなぎは間違いなく天然もので、じつに旨かった。  

 うなぎの生態はいまだに謎が多くよくわかっていない。深海で産卵し、川に戻って成魚になる。河口で獲ったうなぎの稚魚を育てるのが、うなぎの養殖である。

 うなぎの出荷量は鹿児島が全国でもっとも多い。ついで愛知、浜松・静岡は4番目だ。

 土用の丑の日、つまり7月下旬にうなぎを食べるのは、江戸半ばの本草学者で発明家、平賀源内のアイディアによると説があるが、どうだろう?  

(2014.8.25)