シベリアロール

 巣鴨とげ抜き地蔵界隈をぶらぶら歩いていたら、シベリアロール発祥の店とあった。シベリアは、羊羹をカステラで挟んで三角に切ったケーキ。明治の末頃に誰かが考え出したらしい。なぜシベリアなのかはいまのところ不明である。羊羹とカステラだからそれなりに手がかかるが、どういう訳かだんだん廃れていったようだ。それでもスーパーなどで、ときどき見かける。最近買って食べてみたが思ったより旨い。シベリアロールは、ロール状にしたのが巣鴨の店の発案ということか。

 鹿児島ならではの菓子がいくつかあって、げたんは、あくまきなどは、最初聞いた時にはまるでイメージが掴めなかった。奄美の黒糖もたまに買って帰るが、年寄りに意外に受けたりする。素朴なのが却って滋味深いようだ。

(2019.2.26)