ハワイに行こう!

 東京・大塚駅前でフラフェスタがあった。「フラ?」と一瞬思ったが、要するにフランダンス大会ですね。どうやら女性には根強い人気があるらしく、何十組が次々と登場する。50代、60代が中心のようだ。一見ゆったりした踊りがいいのだろうか。実際はどうなのか、踊ったことがないのでわからない。

 鹿児島大学時代、奄美市の公民館を使って出張事業をした。講義に借りた部屋の横にフラダンス教室があって、ときどき練習風景を見ることになった。

 フラダンスはハワイの伝統的な歌と踊りであるが、元々はタヒチなどポリネシア諸島から渡ってきたもののようだ。

 「トリスを飲んでハワイに行こう!」は、昭和36年の寿屋(現サントリー)のPRコピーである。山口瞳がつくり、一世を風靡した。当時彼は寿屋宣伝部にいた。直木賞を取るのはこの2年後のことである。なお、昭和36年の日本人出国者数は14万人(現在は1800万人)、ハワイは遥かに遠い時代であった。

 6月末、奄美にいた。飲み屋街のまん中でフラダンスを踊っていた。奄美でなぜフラダンスなのかは不明である。

(2019.7.31)