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小豆島の猫

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 小豆島に三毛猫がいた。島の中央、中山地区にある千枚田という棚田を眺めていると、足元にじゃれついてきた。人間にかなり慣れているから、たぶん近くの飼い猫だろう。ここには棚田の他、農村歌舞伎も残っている。歌舞伎は、一昨年、東京の明治神宮に出張して演じたのを見た。東京小豆島会なるものの催しの1つだった。     東京大塚の自宅近くは猫が多い。この一帯は年寄りも多いので、その関係もあるのだろうか。あるいは都会は年寄りに限らず孤独だから、ペットに依拠する気分になるのかもしれない。自宅裏の道で、ときどき会う黒猫の兄弟がいる。半ば飼い猫なのかおっとりしている。大塚駅への道や、その反対方面のスーパーへの道に、飼い猫、半飼い猫を合わせて、延べ20匹はいると思われる。   東大前の本郷通に山猫軒というレストランがある。カレーが何種類かあり、スパゲッティもあったかもしれない。昼飯に手頃なので何度か行った。想像通り、宮沢賢治の童話からの命名のようで、店内にそれらしき絵が飾られていた。雰囲気は落ち着いていて、なかなか好感が持てる。  鹿児島大学に赴任してすぐ始まったのが、大河ドラマ「篤姫」(平成20年)である。たいへんな人気だった。平成2年に県庁に出向してきたときには、これも大人気の「翔ぶが如く」が放映中で、どうやらNHK大河ドラマと縁があるらしい。  (2015.7.3)

某月某日その3

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ざくろの花  ざくろの花が咲いた。やや濃い目のだいだい色で、小さな緑の葉が密集した木に咲く。花も小さく、秋になるとあの赤い大きな実がなるのが不思議である。日本には平安時代に中国経由で入ってきたという。近頃八百屋で巨大なざくろを見かけることがあるが、あれはカナダ産だったかな。 ライラック  ちょうど今ごろ、札幌ではライラックが咲く。これもたぶん北米から渡ってきたのだろうか。日本自生のものもあって、ハシドイという。北大植物園や、最近では札幌郊外にライラック公園なるものまでできた。それらを見るとじつにたくさんの品種があるようだ。本来北のものらしく、東京ではほとんど見かけない。 ほおずき市    7月は浅草ほおずき市だ。たしか7月の9日から10日だった。この日浅草寺にお詣りすると、1回で4万6千日分の御利益があるという。ほおずき市は全国あちこちにあるが、浅草がもっとも大規模で華やかである。浅草で売っているほおずきは、鉢植えが茨城、切り花は九州宮崎あたりから来るという。 口永良部島  6月初め屋久島に行った。屋久島の12キロ先にある口永良部島の新岳が大噴火して、137人の島民全員が屋久島に避難した。現地はマスコミが溢れて大変だった。今度の噴火では9千メートルの噴煙が上がったというからすごい。桜島の噴煙はせいぜい2千メートル、大きくても4千メートル規模だから、今回の噴火の大きさがわかる。もっとも7300年前の鬼界ヶ島海底火山の爆発では、30キロ南の屋久島はもちろん、南九州全域が60センチの火山灰に覆われたという。 (2015.6.10)

かごしま遊楽館

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 東京の有楽町にあるから「遊楽館」というのだろうか。場所がいいこともあって、鹿児島県の物産館、アンテナショップである「かごしま遊楽館」は大人気のようだ。近くに帝国ホテル、東宝劇場、霞が関の官庁街からも昼飯圏にある。  全国の県はだいたい東京に物産店を持っているが、見たところ、北海道がダントツ人気である。次いで京都、沖縄などの人気があるようだ。各県たぶん1ヶ所程度の出店だが、北海道はプラザはあちこちにある。震災後、最近とくに福島の観光、物産のポスターが目につくが、福島館はどこにあるのか行ったことはない。  遊楽館は1階が物産販売、2階が黒豚しゃぶしゃぶの店、3階が工芸品どの展示場となっている(らしい)。3階には行ったことがない。立地が抜群だからビルの賃貸料も高く(たぶん借りてるのかな)、最初に出店するに当たっては賛否があったというが、結果は大成功のようである。2階のしゃぶしゃぶ店は鹿児島の新興勢力で、鹿児島はもちろん、あっという間に全国展開した。何年か前、札幌駅ビルのレストラン街で偶然見かけ、驚いたことがある。  (2015.5.7)

屋久島財団寄付募集

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 昨年半ばから屋久島環境文化財団にかかわることになった。  で、今回のブログは、寄付募集の宣伝。  日本の法律もどんどん進化して、とくに寄付については税制がたいへん改善されてきた。欧米に比べても、税制上はいまやそん色ないまでになった。  屋久島の財団のように公益財団法人に寄付すると、アバウトに言えば、寄付した金額の9割ぐらいは戻ってくる。つまりふるさと納税と同じ仕組みですね。  行政や企業ではなく、屋久島財団にしかできないことは何だろうか。試案は継続中だが、今回は寄付募集のチラシを全国にたくさん配ろうという作戦。これは屋久島財団を、全国的に知ってもらうことも大きな狙いとしている。  いったいに日本社会は寄付に消極的だといわれている。あちらはキリスト教、利他主義の伝統が社会の根底にあるから等々諸説あるが、まあ、貧乏だったんでしょうね日本は、明治以来ずっと。しかし最近、私の関係している自然保護団体に、突然10億円の寄付があったりした。世の中、変わってきたのかもしれない。  (2015.4.6) ※関心のある方は下記リンクをクリック  公益財団法人屋久島環境文化財団 寄付フォーム https://www.yakushima.or.jp/fund_supply/fund_supply.php

富嶽三十六景

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 富嶽三十六景は、江戸時代の天才版画家葛飾北斎の代表的作品である。大波の向こうに見える小さな富士、などの大胆な構図は彼ならではのものである。  富士山には月見草がよく似合うといったのは太宰治。彼は山梨県天下茶屋滞在中に、黄色い月見草越しの富士を見て書いた。ただし月見草は薄紫の花で、黄色いのは待宵草(まつよいぐさ)である。どちらも明治初めに入ってきた外来種で、よく混同される。  最近は東京からも富士山がよく見えるようになった。冬は空気が澄んでいるせいか、とくによく見える。羽田空港行きのモノレールから、意外と大きい富士山を発見して驚くことがある。飛行機上から雲の上に浮かぶ富士山もまた、独特のものだ。富士山は日本でもっとも高い山で、標高3776メートルある。飛行機は1万メートル前後の高さを飛ぶから、富士山をはるかな高さから見下ろすことになる。  日本人は富士山が好きだ。これまでわが国の画家にもっともよく描かれてきた山は、断然富士山だろう。地域の山を富士山に「見立てる」ことはかなり昔から行われてきたようだ。この地域富士は、一説には400近くあるという。  (2015.3.11)

デフレの正体

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 アベノミクス効果とやらで、世間の一部は好況らしい。株価や求人の数字は好調だという。しかし末端ではまた別の、むしろデフレの継続ともいうべき動きがあるようだ。  近くの飲料自販機の値段はどんどん下がって、いまやコーヒー100円が普通になった。消費税増税でいったん上がり、130円や110円が見られたが、現在は100円域が拡大しつつある。自販機の値段は設置者と販売会社が相談して決めると聞いたことがある。  東京でのマッサージ店の増加は著しい。ストレスや運動不足で肩凝りが増えたのか、東京に特に多いように思える。これも最近60分3千円を切るところが出始めた。これまでの相場は1時間6千円超だから、ほぼ半額になったわけだ。  近くに指圧、マッサージの専門学校があって、生徒とよくすれ違う。ほとんどアジア系外国人で、なぜか日本人と白人は見あたらない。中近東系も近頃散見されるようになった。毎年数十人は卒業していくのだから、マッサージ店の競争は激しくなる一方だろう。  駅前には牛丼屋、中華チェーン店があり、ハンバーガー店も3つほどある。牛丼だと400円もかからずにとりあえず満腹になる。中華、ハンバーガーも安いものを選べば、500円で昼飯はすむ。先日行った屋久島の外食は昼でも800~900円が相場で、500円以下はないとのことだったから、大都会の方が選択の余地があるのも皮肉なことである。   (2015.3.4)

屋久島

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 昨年5月から屋久島の財団に縁ができて、屋久島にときどき行くことになった。しょっちゅうは無理だが、頑張って2ヶ月に1度程度、次は3月上旬に行く予定である。  20年振りの島は、変わったところと変わらないところがある。たまにしか見ないとその変化がよくわかる。総合病院ができたのは地元にとって最大の変化だった。外食店などもポツポツ新規開店していて、先日は韓国料理店で昼飯だった。まだ出来て2年らしい。  屋久島にはモスバーガー店がある。ファーストフード店は人口規模というか経済圏がある程度大きくないと出店しない。全国を見た感じでは商圏最低5万人からだろうか。鹿児島でいうと奄美大島にはあるが人口2万5千人の徳之島にはない。  人口1万4千足らずの屋久島では成立しないはずだが… 観光客目当てなのか、オーナーの意志なのかなぁ。  この季節はさすがの屋久島にも花がない。四季咲きのハイビスカスはあったが、むろん自生種ではない。  少し前、宮之浦港に高速船で着いたら、美人が歩いていてぎょっとした。韓国テレビドラマの撮影だったらしい。   (2015.2.16)

タバコをめぐる状況

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 タバコをめぐる状況が大きく変わったのは、20年ほど前だっただろうか。自治体が次々と禁煙条例をつくり、嫌煙の動きはどんどん拡大してきた。東京も23区の主要部分はほぼ全滅じゃないかなぁ、路上喫煙は。  戦後の映画を見ると、邦画洋画にかかわらず出演者はじつによくタバコを喫う。ハンフリー・ボガードも高倉健も、女優の淡路恵子なども、かっこ良く喫煙っていた。嗜好というより一種のファッションだったんでしょうね。いまや喫わないのがファッションだけど。  大学での喫煙はほぼ全滅で、建物内はもちろんダメだし、キャンパスの片隅のわかりにくいところに細々と喫煙所がある。ちなみに大学では飲酒にも厳しくなりつつあって、大学祭ではほとんどの大学が禁酒になっている。数年前に鹿児島大学が学園祭が禁酒になって驚いたが、東大その他の大学もそうなったのはこの2,3年のことだろう。フツーのレストランは禁煙がいまや大部分、どうかすると飲み屋でも禁煙のところが増えつつある。  私自身はかなりの愛煙家で、酒とタバコとどちらを取ると迫られたら、間違いなくタバコを選択する自信がある。むかし東京から福岡に出かけたときに、ついつい喫いそびれて福岡空港についてしまった(ここまで4時間ぐらい経過してた)。空港から地下鉄で博多駅にようやく到着、駅前広場でやれやれとタバコに火を付けたら、2人連れのおじさんに、ここは禁煙地区だと言われて呆然とした。あれは20年ほど前のことだった。いまから思えば、福岡市は嫌煙ムーブメントの先駆け自治体だったのだろうか。  ところで3ヶ月前に風邪を引いて以来、タバコを1本も喫っていない。そろそろ禁煙100日を突破したかも。    (2015.1.13)

ハーブ軒

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 大塚北口にハーブ軒がある。ハーブ軒だけでも怪しいが、1回にあるのがホープ軒というラーメン屋で、これは偶然の一致だろうか、2つ並ぶとなんとなく笑える。ラーメン屋の方は、何軒か支店もあり比較的手広くやっている店だ。何度か行ったことがあるが、それなりにおいしかった記憶がある。ハーブ軒の方は看板を掲げているのだから一応違法じゃないだろうが、どうも怪しい。  大塚は北口が池袋に引っ張られているのか歓楽街的、南口は文京区の影響かやや落ち着いた雰囲気である。小さな商店などは南口に多い。駅ビルが再開発されて、これから雰囲気が変わるかもしれない。   鹿児島中央駅に第2ビルというのか、増築が完成した。東急ハンズや新しいブランドショップなどが入っている。ざっと見た感じでは何年か前に天文館にできたマルヤガーデンに似ているようにも思う。東急ハンズは鹿児島進出はもちろん初めてで、福岡に次いでである。工芸用小物などなんでもあって東京では便利だが、商品はおおむね高い。ホームセンターが充実している鹿児島では受けるかどうか微妙である。  12月初め仕事で屋久島へ。まったくの偶然だったが、種子島ロケット発射に遭遇、屋久島宮之浦からよく見えた。  帰りの鹿児島空港のクリスマスツリーは豪華な感じがした。横の縄文杉が効いているのかな?  (2014.12.9)

小豆島

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 昨年から仕事で小豆島にちょくちょく行くようになった。むかし高松の屋島山上の国立公園事務所にいたことがあって、小豆島も担当区域だった。三十数年前のことである。しかし、いまや高松も小豆島もすっかり様変わりして、ちょっとした浦島太郎気分である。小豆島は内海の穏やかな海にあり、舟運時代は、大阪経済圏との絶妙な位置関係にあったせいか、同じ島でも屋久島や奄美などとはかなり印象が違って面白い。  この10月下旬にも島に出かけた。オリーブの実がたくさんなっていた。緑から濃い茶に変わりつつあって、これからがちょうど収穫時期だという。むかしは小豆島、オリーブと聞くと、いかにも外国の物まねで軽薄な感じがしたが、50年も頑張っているとオリーブオイルその他関連商品のレベルも飛躍的に向上して、堂々たる特産品になりつつあるようだ。  小豆島と言えば高峰秀子の映画「二十四の瞳」が名高いが、近年でも映画やテレビドラマのロケも結構多いようである。3年前の映画「八日目の蝉」では永作博美が島の素麺工場に勤めていたし、最近始まったテレビドラマ「Nのために」では、中山千枚田が登場した。小豆島がよく使われるのは、なんといっても牧歌的な風景が残っていることからだろうが、もしかすると雨が少なく撮影の予定が立てやすいこともあるのかもしれない。   4年前から瀬戸内国際芸術祭にも参加して、島にもたくさんの若者が来るようになった。その一方で、300年の歴史のある農村歌舞伎も健闘しているようである。     (2014.10.30)